ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2019.11.14 10:44ゴー宣道場

12月8日は「愛知ゴー宣道場」に集まれ!

「大昔は男系継承に限ってきた国といえども、
今や
男女同じく皇位を継承するようになっているんだ。
今どき、我が国だけ憲法上女性天皇を立てないなど、
19世紀以前に逆戻りだ」

「女性が天皇になれば、結婚した皇婿がその座を乗っ取って
政治に干渉するかもしれないって? アホか、独裁政府なら
いざ知らず、いまは立憲国の君主の話をしているんだ。
もしそういうことが起きたなら、それは憲法の問題だろう」

「『古いものがとにかく良い』と言って古きを尊ぶのは
骨董家だよ。言論人は骨董家と化してはならんよ、君」

これは明治15年の議論に登場する言葉だ。
自由民権結社の嚶鳴社による議論「女帝を立るの可否」。
当時の東京横浜毎日新聞に連載されたものを、私が現代風
の言葉に意訳した。

この議論では16人で議決をとり、
女帝賛成派と反対派が8対8になった。

最後に議長の決によって「女帝は不可」となったが、
議論としては「半々」だった。

当時は各地で憲法草案や私擬憲法意見が作られており、
そこに含まれる皇位継承規定には、
女帝をみとめるものが多く、

むしろ男帝に限ったものは少なかった。

明治時代は、もっとガチガチの男尊女卑で「女? 論外!」
といわんばかりの勢いだったのかと思ったら、まったく違う。

当時の女帝反対の大きな理由は、大衆の感情に「男尊女卑」
がかなり根深く存在していたから、女帝がどうしても尊厳を
損なわれてしまう恐れがあるというものだった。

現代はどうか?

共同通信の世論調査では、
「女性天皇」に「賛成」が81.9%。「反対」は13・5%。
「女系天皇」に「賛成」が75.0%。「反対」は21.9%だ。

男系固執派は、安倍政権は、そこまで女性天皇を阻む理由が
あるのか?

12月8日(日曜)、名古屋で行われる「愛知ゴー宣道場」
「正念場を迎える皇位の安定継承」
として、山尾志桜里議員をゲストにお迎えして開催する。

日本はいつまでもヨルダン、サウジアラビアと同じ社会で
いいのか。いや、いいわけない!
女性も男性も、もっと広くこの皇統問題に目を向けるような
機運を、愛知ゴー宣道場で盛り立てよう!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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